常識という名の幻想

"常識"とは何か。辞書を引くと、"一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力"とある。では、それは常に我々を正しい方向に導いてくれる魔法の杖なのか? 本当に過去の経験を昇華させた最高の結晶なのか? 今から約400年前、多くの人々はあらゆる天体は静止した地球の周りを回っていると信じて疑わなかった。そして、それが当時の人々にとっての"常識"だった。たった一人の男—ガリレオ・ガリレイ—を除いては。当時、彼は異端児、荒唐無稽な狂人でしかなかった。しかし400余年が経った今、もはやその"常識"を信じる者はいない。代わりに、"異端児の荒唐無稽な主張"が常識になったのだ。こういった例を挙げれば枚挙暇がない。つまり、常識なんて単に多くの人々が信じ込んでいるだけの幻想に過ぎないのだ。真実は霧のようなスクリーンに浮かんだ幻想の向こうにある。もう常識という枷なんて捨ててしまおう。私達は、その真実だけを純粋に追い求める人間になるのだ。もっと自由に生き、既成概念に惑わされることなく、くだらない常識を突き破れる人間に。たとえ逆風が吹こうとも、強い心を持って"それでも地球は回っている"と言い続けられる人に。私達が、"新たな常識"を作っていこう。